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大切なのは名前より中身 — Uberのコンテンツデザインとは

大切なのは名前より中身 - Uberのコンテンツデザインとは

翻訳記事 Apr 05, 2022

この記事はUber Designのブログ: What’s in a name? Introducing Content Design at Uberの翻訳転載です。著者のマイケル・スタンポさんの許可を得て公開しています。

2010年、私の肩書きはコンテンツ ストラテジストでした。当時の仕事は、情報アーキテクトやインタラクションデザイナー、グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー、イラストレーター、アニメーターその他多くの才能ある人たちと一緒に、デジタル体験を創造することでした。

Uberでは、自分達のことをプロダクトライターと呼んでいましたが、のちにUXライターと呼ばれるようになりました。

そして今、私たちはコンテンツデザイナーのチームとなりました。この記事では、その理由を説明しましょう。

プロダクトデザインの変遷

FacebookやGoogleのような企業の台頭は、光速データ通信と携帯端末に基づく新しい技術ブームの到来を告げるものでした。リーンスタートアップの文化が生まれたことで、テック系デザイナーは、従来は別々のスキルだったものを1つの役割にまとめ、迅速なイテレーションを追求することを学びました。

そして、今のT型のスキルに基づくプロダクトデザインの時代が到来したのです(IDEO社に感謝)。「T」はデザイナーの専門知識の深さと、デザインの仕事を推進して他者と協力し、それを成し遂げる守備範囲の広さを表しています。


いくつかの例をティーアップしてみました 😅


そうこうするうちに、業界では次から次へとデザインスキルの組み合わせを表す
アルファベット表現が生み出されました。そして、これらのスキルやスキルギャップを理解することで、ライターはデザインプロセスの中に入っていく手立てを見つけたのです。

当初、ライターのスキルは、大規模なウェブサイトの筋を通し、複雑なナビゲーションを解きほぐし、ウェブコンテンツを見つけて理解してもらえるよう最適化するのに役立ちました。その後、ウェブサイトがニッチなアプリへと移行したことで、より一層複雑なユースケースが考え出され、その多くが大規模でグローバルなオーディエンスを対象にするため、画面を超えて広がっていきました。

そして今度は、より速く、より効率的な開発が求められるようになりました。それには、ローカライゼーションとインターナショナリゼーション、アクセシビリティ、法規制の順守が必要でした。また当然ながら、体験のわかりやすさだけでなく、その体験がどのように感じられるかについても、高い品質水準が要求されるようになりました。

今日、Uberのような企業では、ライターがデザイン責任者の仕事をしています。ライターは、自分の強みを活かして体験についての意思決定を行いますが、補完的なスキルを持つ他の人たちとのコラボレーションにも力を注ぎます。つまりは、T字型デザイナー。コンテンツデザイナーです。

あらゆる領域をカバーするデザイナーを束ねるものとは?

UXライターの仕事は書くだけではありませんが、肩書きのせいで、書くだけが仕事と思われがちです。

プロダクトデザイナーにとって、ビジュアルデザインは「T」の一面でしかないように、UXライティングはコンテンツデザインの一面に過ぎません。むしろ「デザイン」の核になるのは、ユーザーへの深い共感に基づいた、問題のニュアンスの理解と、その解決策です。

ジャーナリズムにおいては、エディターがその役割を担っています。エディターは読者の最後の擁護者として、読者が理解しやすい文章に変更し、特定のトピックを見つけやすいよう手助けをします。でも、ちょっと待って!これって、アーキテクトがユーザーのニーズに合った空間をデザインするのにも似てますよね。だからこそ、編集とアーキテクチャのスキルは、UXのツールキットの不可欠な部分なのです。

このことは、何を意味するのでしょうか?コンテンツデザイナーは、プロダクトデザイナーと並行する役割であり、ストーリーテリング、ライティング/編集、情報アーキテクチャといったスキルを補完する存在だということです。そして、すべてのタイプのデザイナーを結びつけるのは、ユーザーを擁護する立場であることと、顧客のニーズを共に解決したいという気持ちです。

Uberでデザインの未来を切り拓く

関連スキルのマトリックスとしてデザインを捉えれば、自分のスキルを成長させ、目の前のニーズに適応させることができるようになります。これが、誰にでも当てはまるようなプロダクトデザインのキャリアパスが存在しない所以です。

新人コンテンツデザイナーの一般的な出発点は、UXライティングとコピーエディティングのスキルが中心です。その後、ユーザビリティ調査やワイヤーフレーム作成など、他のデザインスキルを身につけ、成長とともに多角化していきます。そして、プロダクトマネージャーやエンジニア、データサイエンティストと連携し、明快でシンプル、かつ適切な体験を作り出していきます。

実際、チームのコンテンツデザイナーでも上級職になると、デザインリードやデザインマネージャーとして働く機会があり、この記事を書いている時点でも、Uberでは複数のコンテンツデザイナーがこうした役割を担っています。私の場合はというと、肩書きは、コンテンツデザイン マネージャーです。他のコンテンツデザイナーたちだけでなく、コンテンツデザインのスキルを高めようとするプロダクトデザイナーたちの擁護者やメンターとして貢献できるのを、光栄に思っています。

コンテンツデザイナーは、私たちの役割を同僚に理解してもらうのに役立つ名前ですが、もしかすると、今後またもっと良い名前が登場するかもしれません。そうなれば、私たちは喜んで名前を変えるでしょう。テック分野の基本原則は、ユーザーのニーズに合わせて進化することです。この原則は、すでに私たちのデザインの原動力でしたが、今では私たち自身を定義する際の原動力にもなっています。

あなたの原動力は何ですか?ぜひみなさんのストーリーを教えてください。🤘🤘

Uberのコンテンツデザインに興味がありますか?オンラインでのご応募をお待ちしています!


共著:ジェイミー・ウォーク
翻訳:Kanako Noda


執筆者プロフィール:マイケル・スタンポ( Michael Stumpo

マイケル・スタンポは金融サービスChimeのシニアデザインマネージャーです。コンテンツデザインチームをマネジメントしながら、ファイナンス業界の未来を構築しています。


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