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ローカライゼーションのための効果的なUXコピーの書き方 パート2

ローカライゼーションのための効果的なUXコピーの書き方 パート2

翻訳記事 Jun 22, 2022

この記事はThe Startupのブログ:Writing Effective UX Copy for Localisation: Part2の翻訳転載です。著者のモンティ・マジードさんの許可を得て公開しています。

Photo by Conor Luddy on Unsplash

この記事は、2019年3月にミュンヘンで開催されたWrite The Docsミートアップで行った講演をもとに書かれています。この2部構成シリーズのパート1を読んで、UXライターがローカライズのためにライティングする際の留意点をもっと知ってください。

ソース言語で執筆するUXライターとして、ユーザーがどの言語でプロダクトを操作するかに関わらず、あなたは大きな影響力を持つことになります。あなたが書くコンテンツと戦略的判断は、ユーザーのコンテンツ体験の骨組みを形成するのです。

ここでは、ローカライズのために、より良いUXコピーを書くための5つの実践的なヒントをご紹介します。

1. 短い文章を書く 

コンテンツを効果的にローカライズするためには、短い単語を使い、短い文章を書くことです。一文に多くの情報を詰め込もうとしないこと。複数のアイデアやアクションが含まれる文章は分解してください。

明確でわかりやすく、シンプルな文章は、ローカライズがより簡単になります。

2. 言葉選びに一貫性を持たせる

UXコピーにおける一貫性とは2つあります。

まず、同じものを指すときに異なる単語を使わないこと。例えば、tado°のコンテンツを監査したところ、purchase、buy、book、orderといった言葉を使い分けしていることがわかりました。このような場合、一つの単語を選び、それに統一することです。

次に、複数の意味を持つ言葉を使わないようにすることです。例えば「once」という言葉があります。これは、少し前、後、またはいつという意味になります。また「since」は、ある時間、または、〜だから、という意味になります。このような紛らわしい言葉は使わないようにしましょう。

3. 専門用語やスラングを避ける

一部の単語や用語は、ローカライズがうまくいきません。

あなたのコンテンツがこれらの影響を受けないようにするために、以下を避けてください。

  • 超ローカルな文化的表現
  • 専門用語
  • 不必要または一般的でない略語
  • 慣用句や比喩
  • スラング
  • 一般的でない外国語
  • 二重否定

4. スタイルガイドと用語集を推進する

スタイルガイドと用語集は、コンテンツの一貫性を保つために非常に有効です。スタイルガイドと用語集は、コンテンツをより良く決定するための土台となります。また、決定した内容や使用した言葉を記録しておくことで、曖昧さを回避することもできます。

tado°の用語集には、私たちがよく使う用語と、ローカライズする5つの言語すべてで認められた各単語の訳語リストがあります。こうすることで、ライターが英単語を使うたびに、ローカライズ担当者はその単語がどのような文脈で使われているか迷うことなく、自国語でどの単語を使うべきかを迅速に判断できます。

スタイルガイドと用語集は、ローカライゼーションの問題をすべて解決するわけではありませんが、最初の一歩として最適な方法です。

5. 最後は、柔軟に対応すること

UXライターとして、あなたは良きコラボレーターになる以外の選択肢はありません。自分の意見(とエゴ)を捨て、うまくいくまで何度でも考え直し、言い回しを変えることができる人でなければなりません。

もし誰かが、あなたのコンテンツが特定の地域で誤解やエラーを招く可能性があると指摘しても、それを否定してはいけません。あなたは言葉と英語の専門家ですが、あなたの書くコンテンツや言葉選びが他の言語ではどのような文化的意味を持つかについては、知識が乏しいかもしれません。ですから、変更に対応できるように準備し、コンテンツはユーザーに役立つものでなければならないことを心に留めておいてください。

常に思い出しましょう。

コンテンツの作成と管理は、チームスポーツです。



執筆者プロフィール:モンティ・マジード(Monty Majeed


モンティ・マジードはAtlassianのコンテンツデザイナーです。10年以上にわたるコンテンツ戦略、リサーチ、ライティングの経験を生かし、優れたプロダクト体験を設計しています。
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