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SaaSはいかにしてコピーライティングを崩壊させたか...? - UXライティングの誕生

SaaSはいかにしてコピーライティングを崩壊させたか...? - UXライティングの誕生

翻訳記事 May 18, 2022

この記事はPrototyprのブログ:How SaaS Disrupted Copywriting…の翻訳転載です。著者のローラ・ムイリチアさんの許可を得て公開しています。

テクノロジーの世界は、残酷で終わりのない「陣取り合戦」であり、古くからある「書く」という技術でさえ穏やかではありません。

Uberの登場がタクシー業界を大きく変えたことや、NetflixがBlockbusterを事実上葬ったこと(R.I.P.)はよく知られています。しかし、インターネットの出現、そしてその直後に登場したSaaS(Software as a Service)が、コピーライティングの世界をどのように崩壊させたかについてはどうでしょうか?

SaaS(Software as a Service)とは何か?

まず、例を挙げて説明します。昔は、インターネットブラウザ(あのAOL 7.0)を含め、何かをダウンロードしようと思ったら、物理的にソフトウェアを購入し、CD、フロッピーディスク、またはUSBフラッシュメモリの形でコンピュータに入れなければならなかったのを覚えていますか?原始的ですよね。

 

正直な話、今世紀の真のテクノロジー革命は、フロッピーがシースルーでネオンカラーになったときだと思うんです。あくまで私見ですが......。

これとSaaSはどのような関係があるのでしょうか。SaaSとは、かつて物理的なディスクが必要だったソフトウェアを、インターネットを使ってコンピュータにダウンロードすることです。つまり、ソフトウェアを物理的な場所に保存するのではなく、クラウドに保存し、そこから利用できるようにするのです。

2008年以降にインターネットを12秒以上利用したことがある人なら、おそらく何十ものSaaSプロダクトを知っていることでしょう。Microsoft 360、SalesForce、Google Apps、Amazon Web Services、Dropbox、Slackなど、思いつくだけでも数多くのプロダクトがあります。


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なぜ、SaaS(Software as a Service)モデルなのか?

ひとつには、ソフトウェアを開発する企業が、より頻繁に更新プログラムを提供できることです。バグを修正し、自動的にクラウド経由で更新プログラムをユーザーに送ることができるため、より迅速なイノベーションが可能になります。インターフェースやデザインの改良も素早く、効果的に行えます。すべてのユーザーが同じバージョンのプロダクトを持つことが実質的に保証されているため、すべてのプラットフォームでユーザビリティが向上します。

もし、Facebookが更新プログラムをCDで自宅に郵送していたとしたらどうでしょう。私たちは皆、54もの異なるバージョンのFacebookを使っているはずです。Facebookは必ずしもSaaSであるとは言えませんが(詳しくは後述)、この例はそのまま当てはまります。

もう一つの大きな利点は、SaaSがここ数年で安全性に関する問題を克服してきたことです。実際、暗号化技術の進歩により、データを社内に保存するよりもクラウドに保存する方が安全なケースが多くなっています。

そして最後に、決して忘れてはならないのが、収益面です。最初の頃の例を思い出すと、Microsoft OfficeのCDを300ドル(またはその前後)で購入すれば、ExcelからPowerpointまでのすべてが装備されていました。しかし、マイクロソフトはSaaSモデルでプラットフォームを提供しています。一度だけ購入すれば一生(またはコンピュータが壊れるまで)プロダクトを利用できるというわけではなく、サブスクリプションとしてパッケージに対して毎月または毎年課金することが可能です。

これがUXとどんな関係があるのでしょうか?

UXライティングは、物理的なプロダクトがデジタルのプロダクトに変わるずっと以前から存在していたことは間違いないでしょう。少なくとも、家庭で初めてソフトウェアに触れるであろうユーザーにソフトウェアの説明をする必要性があったからこそ、UXライティングは存在したのです。そして、現在もそうであるように、UXライティングは、ユーザーのタスクを支援し、導いていくことを目的としていました。

そして、それは時にはうまくいきましたが、時にはひどく、恐ろしいほど失敗することもありました。

(身震いする)

しかし、なぜUXとUXライティングがSaaSにとって特に重要だったのでしょうか?

先日、私が知った事実を投下しましょう。

平均的なSaaS企業は、顧客をコンバージョンさせるための初期コストを回収するために、18ヶ月のサブスクリプション期間を要する。


18ヶ月です。つまり、月単位や年単位で期限が切れる定期購入では、ユーザーがサブスクリプションの終了を待って、他の定期購入サービスに加入することがないように、それだけ努力しなければならないのです。

そのためには、どうすればいいかわかりますか?

驚くべきユーザーエクスペリエンスです。顧客がプロダクトに触れた瞬間から、コンピュータや携帯電話の電源を切るまで、すべてが完璧であるべきです。なぜなら、そうでなければ、18ヶ月分の収益を上げることはできないからです。

このようにして、UXライティングはコピーライティングから分離し、独自のジャンルとなったのです。コピーライティングは、ユーザーにプロダクトを購入してもらったり、アクションを起こしてもらったりするために存在します。UXライティングは、ユーザーの体験を形作り、そのタスクの達成を支援するために存在します。SaaSの登場は、コピーライティングを崩壊させ、UXライティングの誕生に必要な環境を整えたのです。

UXライティングがなければ、新しい技術やソフトウェアを一般の人に伝える良い方法がありません。あなたのアプリやプロダクトを誰かに紹介するためのスムーズな方法がないのです。UXライティング全体、特にマイクロコピーは、プロダクトを売るためにあるのではないことを忘れないでください。ユーザーがプロダクトを使い続けられるように、ナビゲートし、理解できるようにするためのものです。

ユーザーがプロダクトを使わなくなれば、お金を払わなくなり、会社は倒産し、あなたは職を失います。

競争が激化する市場において、企業はユーザーを自社プロダクトに囲い込むことの重要性を理解し始めました。UXライターという職業を最も早くから採用しているのが、Google、Apple、Paypal、Amazonといった企業であるのは、そのためです。

コピーライティングは、ユーザーにプロダクトを購入してもらったり、アクションを起こしてもらったりするために存在します。UXライティングは、ユーザーの体験を形作り、そのタスクの達成を支援するために存在します。


これらの企業がこのような専門職を雇う余裕があることは明らかです。しかしもう一つは、しっかりとしたUXライティングのフレームワークがなければ、ユーザーを失い、会社はお金を失うか、よりUXフレンドリーな競合他社に買収されるか・・・あるいはその両方になってしまうからです。

マイクロコピーとUXライティングを現在のような状態にまで発展させた主な狙いは、おそらくお金だったのかもしれません(それがすべてではないにせよ)。

少なくとも、こんな状態から、私たちを導いてくれたのです。


このエラーを引き起こすために何をしたのか教えてやってくれ!教えてやれ!カレン!何をしたんだ?


これに対しては...


いいのよ、汚れたってどうせこのページは必要ないんだから。さあハグしましょう。

 

読んでくれてありがとう、友よ!ご質問はありますか?TwitterLinkedInで私を見つけるか、私のWebサイトから15~30分のミーティングの予約を取ってください。

いくつかの素晴らしいリソースをご紹介します。


執筆者プロフィール:ローラ・ムイリチア(Laurah Mwirichia

ローラ・ムイリチアはSquarespaceのシニアUXコンテンツストラテジストです。ユーザーフレンドリーなデザイン、魅力的なコンテンツ、アクセスしやすいインターフェースが、信頼と信用を築き上げると信じています。
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